『余ったパンの食べ方』

とあるウェブ制作会社に新卒で入社した桐原と先輩営業であり指導係でもある野中との関係を描く社会人GL短編

『ミッドナイトブルーの夜』

送別会を終えた宮本かすみは、帰りの駅で既に帰っていたであろうと思っていた本庄沙耶と二時間振りに再会する。もう出会うことはないであろう彼女に、かすみはいくつもの言葉を投げかけるが……。社会人GL短編

『雨上がり、花屋で』

上司である水川理恵に花を贈る習慣があった白石沙織だったが、ラナンキュラスが宛先不明で戻ってきてしまう。退職して上司ではなくなった理恵と再会を果たした沙織だったが……。社会人GL短編。

『私達は今でも』

サークルの飲み会の終わりに、もうすぐ卒業する長原さんの自宅に泊まってしまった私。長原さんと接する私は、彼女に昔感じたある感覚を覚える。大学生同士のGL短編

『二十一グラムの行き先』

白波坂の洋館と呼ばれる、いくつもの坂の先にある家に住む祖母から遺産とした譲り受けた佐紀。ある日、めぐみという女性が引っ越しの挨拶に訪れる。同性を好きになることの関係を描いた純文学短編

『寂しさを紛らわすために』

職場の同僚である斉藤春華に旅行に誘われた私は、旅先の温泉旅館で贅沢な時間を過ごす。人を知る装置として使える旅行で、私と春華は互いのことを知る。人との距離感を描く短編。

『知りたい?』

確定申告を手伝ってもらう柳田京子は、宮内あきのプレゼントに悩んでいた。あきのことを詳しく知ろうとするうちで、京子は彼女のオフが気になるようになり……。仕事と休みのバランスを描く短編

『待ち時間』

私はある日から会社の同期である須藤あかりと親しくなった。ゴールデンウィークが終わったある日の休日に、あかりから手伝ってほしいことがある、と自宅に呼ばれる。梅酒を漬けて旬を味わう社会人GL短編

『五分以内』

出版社に勤務する私は食事を簡単に済ませることが多い。ある夜、自宅近所のスーパーで、事務員として働く同期の須藤あかりと出会う。自炊のアドバイスを受けるが、私には難しく、ある晩、あかりの家に招かれるようになる。社会人とぬくもりを描くGL短編。

『二人だけの夜』

結婚してから悠々自適に過ごす私は、近所に住む田中葉月と知り合う。ある晩に彼女と食事をする約束を取り付ける。大人達の夜を描く短編。