HL

63円の縁

大学の冬休みに実家に帰った高橋健二は、祖母から年賀葉書を書くように勧められる。書く相手は思い浮かんだが、書く内容は浮かばず……。スマホで連絡できる現代に年賀葉書を書く男女を描く短編

白い指

小説家として活躍していた新山はスランプに陥り、筆を置いてかつて足を運んだことのある取材先に赴く。そこで幽霊と思わしき女と出会い……。 2022年の文學界新人賞へ送った中編