『大人になっても信じていること』

イベント会社に勤める佐々木は、イベント終わりにオフィスへと戻ってくる。そこには、同じように別のイベントを終えた宮澤の姿があり……。クリスマスの夜に働く男女を描く短編

『旅という装置』

「私」は旅行の道中に彼女に言われた、旅って装置みたいだねという言葉の真意が分からず……。三服文学賞一次選考突破作品。

『余ったパンの食べ方』

とあるウェブ制作会社に新卒で入社した桐原と先輩営業であり指導係でもある野中との関係を描く社会人GL短編

『ミッドナイトブルーの夜』

送別会を終えた宮本かすみは、帰りの駅で既に帰っていたであろうと思っていた本庄沙耶と二時間振りに再会する。もう出会うことはないであろう彼女に、かすみはいくつもの言葉を投げかけるが……。社会人GL短編

『雨上がり、花屋で』

上司である水川理恵に花を贈る習慣があった白石沙織だったが、ラナンキュラスが宛先不明で戻ってきてしまう。退職して上司ではなくなった理恵と再会を果たした沙織だったが……。社会人GL短編。

『十八』

裁判員制度で、とある事件の裁判員に選ばれた長谷川は、特定少年の量刑を問われ……。人が人を裁くことを描く純文学短編。

『乱調の美』

結婚五年目。妻である美代の変化に気づいた伊藤忠は、旧友である長沼との再会の場を差し出す。戸惑いながらも誘いに応じた美代が、その夜に見たものとは――。すれ違いの中で揺れる心と、変わってゆく夫婦の形を描く短編。

『黒、赤、青』

作家である太田英子と鮎川雅史は、亡き作家である加藤一の遺稿を整理するために、とある温泉旅館に宿泊する。英子は加藤の随筆に何物かの影を覚えるようになり……。作家と作品を巡る純文学短編

『ブルーに似る?』

休日の早朝に、眠れずに目覚めた坂本由香は、貴重な休日の過ごし方から、恋人である井口大助との感覚の違いを思い出す。午前四時が夜か朝か。煙草の煙は白か青かそれとも紫か……。独りの時間と寂しさを描いた純文学恋愛短編