『ア・テンポへの戻し方』

ピアノ調律師として働く安井千歌は、ある日、原田という女性からピアノの調律を依頼される。その女性はかつての友達で……。ピアノを辞めた者と辞めなかった者との描く短編

『夢の値段』

夢を自由に売買できるようになった時代に、商人である松井を巡るSF短編

『三が日が過ぎて』

三が日が過ぎた頃に、早川楓の元に年賀状が届いた。差出人は、大学の後輩である高橋健二だった。二人は遅い初詣を繰り出し……。大学生の男女の恋愛を描いた短編。

『大人になっても信じていること』

イベント会社に勤める佐々木は、イベント終わりにオフィスへと戻ってくる。そこには、同じように別のイベントを終えた宮澤の姿があり……。クリスマスの夜に働く男女を描く短編

『旅という装置』

「私」は旅行の道中に彼女に言われた、旅って装置みたいだねという言葉の真意が分からず……。三服文学賞一次選考突破作品。

『余ったパンの食べ方』

とあるウェブ制作会社に新卒で入社した桐原と先輩営業であり指導係でもある野中との関係を描く社会人GL短編

『ミッドナイトブルーの夜』

送別会を終えた宮本かすみは、帰りの駅で既に帰っていたであろうと思っていた本庄沙耶と二時間振りに再会する。もう出会うことはないであろう彼女に、かすみはいくつもの言葉を投げかけるが……。社会人GL短編

『雨上がり、花屋で』

上司である水川理恵に花を贈る習慣があった白石沙織だったが、ラナンキュラスが宛先不明で戻ってきてしまう。退職して上司ではなくなった理恵と再会を果たした沙織だったが……。社会人GL短編。

『十八』

裁判員制度で、とある事件の裁判員に選ばれた長谷川は、特定少年の量刑を問われ……。人が人を裁くことを描く純文学短編。