書いている小説についての色々な気づき

この人また小説の話してるよ……。小説を書き上げる→なんか反省と振り返りがてら雑記も書いとくか〜って流れが出来上がってますね。

 

「語り手」と「描写」難しい……って感じです。最近の課題を一言でまとめますと。

隔週で一万字程度の小説を書いてはサイトに掲載しています。一ヶ月で二本程度の短編を毎月書き上げる、というわけです。

ただ三月と四月は少しタイトで、月に三本の短編を書き上げ、掲載できました。

 

・「チャージ

 

・「白と黒の割合

 

・「真夜中の会合

 

・「明日のことを考えないように

 

・「固執

 

・「誠に勝手乍ら

 

これは何もやるぞ〜って思って意識的にやったのではなく、結果的にそうなったという次第です。iPadを買ってから、原稿が捗ってしまいまして……。

真夜中の会合」を書いている途中ぐらいから、説明と描写って違う……? 自分は説明を描写と勘違いしている? 思い込んでいる? と思っておりましたので、少しスケジュールをタイトして、鉄は熱いうちに打てという言葉そのまま書き進めました。

「ボヴァリー夫人」や「門」や「虞美人草」などを描写を意識して読んだかいがありました。「小説」を読む面白味って「描写」だよなぁっていうことを気付かされました。

明日のことを考えないように」では上手くできたと思います。普段書いている時には、こういうふうな描写は挟まないなぁっていう部分に、意図的に描写を書き入れるようにしてました。それが上手くいったなぁ、と思います。

具体的には、下記の部分などでしょうか。

 

適切ではないと分かっていたが、これ以上沈黙を続けるのはあきの性に合わなかった。隣から冷ややかな視線を感じたのは一瞬だった。京子は大きな黒い目を丸くして、冗談を言っているのか真面目に言っているのか確かめられる。

 

 京子はあきの手を引いて、笑った。

「そうね、一回ホテルに戻ってから考えましょう」

 予定がない、ということを告げられたようで、あきは調子の外れた声を慌てて飲み込んだ。

 

 

枕代わりに使っているクッションからぐぐもった声がする。

「今日はゆっくりしましょう、目的は達成したんだから」

 あきはワインクーラーから四月の末日に開けたワインを取り出し、グラスと共にソファの前のテーブルに置く。体勢を変えて仰向けになった京子は眼鏡を掛け、ぼんやりと手を横に振る。

「休肝日?」

「そ、心身共に本格的に休むってわけ」

 あきはワインを元の場所に戻しながら、苦笑いを浮かべる。自分だけの生活では到底出てきそうにない言葉だった。

 

 

描写を加えることでどうなるのかといいますと、登場人物のことが読者に伝えやすくなるんですね。加えて、登場人物のリアリティが増します。登場人物のリアリティが増すからこそ、読者が登場人物のことが分かる、という順列が正しいのかもしれません。

描写を増やすことで、緩急が作りやすくなりますね。貯めを作っている、と言い換えることもできると思います。物語や展開に動きをつけやすくなります。

 

最近は「語り手」と「視点」について考えるようになっています。

固執」という短編を書き上げたのですが、二人称の短編です。一人称でも三人称でもない人称で小説を書き上げたのですが、まぁ難しい。

二人称という特殊な書き方、人称の小説を活かしきれていません。三人称の登場人物の名前のところを二人称に書き換えて、何とか書き上げたという短編になっています。

これではいけません。

「語り手」が物語に登場しない小説をどう書くかという課題を得たわけです。同時に、「語り手」に何をどのように描写させるのか、という課題に発展させることもできます。最近の悩みです。

また二人称の短編を書く予定ではあるのですが、とりあえず一人称の短編を書いて、「語り手」と「描写」の関係を今一度考え直してみようと思いまして、「誠に勝手乍ら」を書きました。まぁ、他にも意識した節はありますが。

社会人ものを書く時に「休み」を物語の中心に持ってきがちなのではまぁ置いておいて……。

「誠に勝手乍ら」を書き上げた時にプロットとかと共に振り返っていたのですが、長い話書きてぇ〜って気持ちが最近あります。面白いとか面白くないとかは別にして、この二人の物語をちゃんと書いてみてぇ〜って気持ちがあります。

プロットや振り返りでも書いているのですが、「起」の部分だけで、短編として一本書けるのではないか? という懸念が的中してしました。

ただ、この二人で長い話を書こうとすると、隔週での更新っていうのが崩れてしまうんですよねぇ。長さ的には、三万字程度、原稿用紙百枚程度を目安に書き上げたいですね。これは何も公募原稿としてブラッシュアップするということを目標にしているわけではありません。公募原稿として考えた場合、あまりに新鮮味がないので……。公募原稿で、社会人女性と男子大学生の歳の差恋愛ものを送ったところでねぇ……。

長い話書きたい〜って気持ちはありますが、それで隔週の更新止めていいのか? って悩み中です。ちょくちょく書き進めながら、隔週でも書き進めるか? っていう案はあるにはありますが、どうっすかなぁ……って悩みどころです。

 

そんな感じです。また色々と書いていこうと思います。

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