今年は文學界新人賞に送らないことを決めた話

九月末日が〆切の文學界新人賞ですが、今年は送りません。

現状で書けている量は、一万字と少し。起承転結で言えば、承の最初の辺りです。大体四万字程度の中編にする予定なのですが、間に合いそうにありません。残り二ヶ月で約三万字書けば頑張れば間に合うかもしれませんが、間に合わせたところで改稿の時間を取れません。

とりあえず書き上げて不完全な状態で送ることは可能です。ですか、そうすれば、きっと僕の中には後悔しか残りません。送らなかったこととは違う後悔が、残ります。自分の全力を出せるのに出せなかった後悔は、堪えるものがあります。

自分の実力が今これくらいだと自覚するためにも送った方が良いのですが、去年も一昨年も改稿したものを送ってますので、改稿という過程を通らなかった作品のクオリティーは、僕が思っているよりも遥かに高くないことでしょう。

まあ、この公募原稿は、ちゃんとした形にして、自分の出せる全力を出したい気持ちが強いです。

去年の公募原稿がどうして文學界新人賞の二次選考は突破できて、三次選考は最終選考まで届かなかったのか分析したところ、物語を通して主人公以外の登場人物がどういう変化を得たのか、という掘り下げが甘かった。同時に、作者がこの物語を今読者に届けたい切実な、あるいは激しいまでのエゴが足りていないのではないか。

そんなふうな自己分析を得て、今年の公募原稿がありました。

間に合わせようとしたら可能だけれど、果たして書き上げたい原稿に僕が満足するのであろうか。

ならばもう、この段階から、今年はもう公募原稿に送らないと腹を括って、来年に向けて動いた方が良いのではないか、と考えました。

書き続けるために休む必要がある。その期間が今なのではないかと思って、思い切って、精一杯休む。そういう時間が僕には必要なのではないか。

インプットが枯渇していて、無理に書き続けた弊害と言えるかもしれません。

年内でインプットと少しの執筆に時間を割いて、心身共々の健康を取り戻そうと思います。


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