心労を 抱えた書いた 短編の
原因はどこ はじめからなり
SFということもあり、chat GPT5.2にプロットの種になるようモチーフを幾つか出力させました。
そのモチーフから、物語の展開や登場人物の設定などを応対を続けて、肉付けをしました。
本文を書くのは自分でしましたが、書いていて一つも楽しくなかったですね。興が乗りません。自分で書いている感じがしないんですね。これを書きたい、と自分を突き動かすものがありません。
出力されたプロット通りに書くのであれば、まだ色々と書くことはあったのですが、この物語をこのまま書き進めて、何が面白いのか? と自問に至り、ほとんど強引に〈了〉の字を打ちました。
以下に設定等を置いておきます。コンセプト以外は、生成AIの出力しています。
コンセプト
弊社HPにSF短編が少ないため、新たに一本追加する。
ただし、がっつりしたSFではなく、設定はあくまで小道具として扱う。
夢を「記録・保存・商品化」できる世界を背景に、他人の夢を扱い続けてきた人物が、自分自身の空白に気づいてしまう瞬間を描く。
主題
人は、他人の内面には触れ続けられても、自分の内面からは簡単に撤退できてしまう。
そしてその空白は、何かを失った結果ではなく、長いあいだ触れずにきた結果として、ある日ふいに露わになる。
この主題に基づき、登場人物は大きく行動せず、問題は解決されない。
物語の変化は、出来事ではなく主人公の「認識」にのみ起こる。
長期的な目標としては、五感をフル活用した描写をする。現状では、視覚や聴覚をメインに組み立てがちなので。しかし、全てを描写すると、地の文がうるさくなるので、何を描写して何を描写しないのか意識する。
読者がその描写を読んで、理解して、どのような読みをしてほしいのか、解釈をさせたいのか、まで考えられるようにする。
この物語を一言でまとめると?
他人の夢を保存する仕事をしている主人公が、自分には保存できる夢が存在しないことを知ってしまう物語。
主人公が自分が何者なのかを知る物語。→自分が何者でもないことを知ってしまう。
主人公の夢が保存できないという事実が明らかになる。
それによって主人公は、自分が長いあいだ夢を見ない、あるいは夢を持たない状態にあったことを自覚する。
主人公は変わるが、良くはならない。
行動はほとんど変わらないが、もう自分を誤魔化すことはできなくなる。
登場人物
松井
主人公 男性 誰にでも敬語。人とは一定の距離感で接したいタイプ。仕事は仕事と割り切る。淡々としている。
夢を保存・調整する職業に就いている人物。淡々と処理する立場にいる。
生活は安定しており、仕事にも大きな不満はない。
自分が夢を見ていない、あるいは夢を持っていないという欠如を、物語冒頭では自覚していない。
同僚
松井の同僚。社の福利厚生の一環で松井に夢を見させることになる。
その他の登場人物は最小限とする。
夢を保存される顧客が数名登場し、主人公の対照として、未来や感情の動きを含んだ夢を見ている存在として配置される。
同僚や受付、システム音声などが登場する場合も、物語機能上の役割に留める。
SF的な設定
夢は、眠っているあいだに生じる無意識の映像や感覚として扱われている。
専用の設備と環境が整えば、夢は記録・保存・調整が可能である。
この技術の起点は、心理療法における夢の扱いにある。
自由連想や夢分析を補助する目的で、夢の内容を外部に取り出す試みが行われ、その延長として夢の記録技術が発達した。
当初は医療・心理ケア用途に限られていたが、技術の安定と需要の拡大により、次第に商業利用へと広がっていった。
夢は覚醒状態では扱えない。
記録や体験には、一定時間の睡眠と、外部刺激を遮断した環境が必要とされる。
そのため、夢の体験や保存はどこでも行えるものではなく、専用の施設に限定されている。
商業的には、夢は単体の商品として売買されることは少ない。
多くの場合、宿泊や滞在と結びついた体験として提供され、ホテルや滞在型施設のプランの一つとして「夢を見ること」が組み込まれている。
利用者はその場で眠り、夢を見て、体験を終える。
夢の内容は原則として持ち帰ることも、再生することもできない。
夢の体験は、完全な追体験ではない。
断片的な映像や感覚、感情の揺れとして受け取られるにとどまり、内容の解釈や意味づけは行われない。
夢はあくまで「体験されたもの」として扱われる。
夢を扱う職業が存在する。
その役割は、夢を見る人と、その体験を商品として成立させる仕組みのあいだに立ち、記録や調整を行うことである。
医師や研究者ではなく、治療や判断を行う立場でもない。
夢そのものに介入することはできず、技術的・実務的な作業を担うにすぎない。
この世界では、夢は日常に溶け込んだ存在であり、特別な奇跡や超常現象としては扱われていない。
一方で、夢には依然として個人差があり、誰もが同じように記録できるわけではない。
夢が保存できない、あるいは記録されない人間も存在することが、特別視されることなく受け入れられている。
物語の流れ
季節 夏
時間 真夜中
場所 ホテルの一室
完全な三人称で描く。
ホテルの一室にカメラがあり、そこから覗いているように描く。完全な三人称なので、一人称寄りの縛りなし。物語に登場しない語り手で展開させる。
起
客が夢を見ているところからスタート。
目覚めて、主人公と話す。
ホテルの一室の描写も忘れずに。
広い洋間に大きなベッド。
眠りの妨げになるような光が強い機械、大きな音が出るものは、ホテルのスタッフに預ける。
アロマが炊いてあったりする。
薄ぼんやりとした灯り。
時計やテレビなし。
カーテンは真っ黒な遮光カーテン。
空調は一定で、作動音はしない。
別室で、主人公が見守りをしている。
感謝される主人公。主人公は淡々と応じる。
客に、もう一眠りしますか? と尋ねるが、客はもう起きることを選択。ルームサービスでもどうか? と提案。主人公、それは仕事の一環になるのか? と疑問に思いながらも、応じる。
客と早い朝食を食べながら、この世界観について読者に教えるように会話を展開させる。
承
客が満足そうに帰るので、主人公も試すことを考える。そういうサービスが主人公の勤める会社の福利厚生にあり。社員割引で使えるが、主人公は今まで使ったことがなかった。割引してまで夢を見るって何? と思っていた。
同僚と話して、夢を体験する主人公。ここで夢を見させるという職業を流れが読者に明らかになる。
誰かの希望や明るさを味わう主人公。目覚めて違和感を覚える。この夢に何の意味が? 客と自分との間に違和感を覚える。
別の日に、多くの客が求める過去の追体験を経験してみようとする。主人公自身の夢を保存するところからスタート。
途中で目覚める主人公。保存処理は失敗し、記録不能、もしくはノイズとして処理される。
やり直したい過去とかないの? と同僚に訊かれる。主人公はないと答える。同僚は羨ましいね、と答える。
転
再試行しても結果は変わらず、一時的なエラーではないことが示唆される。
原因は説明されない。同僚や主人公自身は、そういう人もいるし良いんじゃないの、と思っているし発言する。
他人の夢が問題なく保存される描写が重なり、主人公の異常性だけが静かに浮かび上がる。
結
主人公は仕事に戻り、再び他人の夢を保存する。
その夢の中には、未来や希望を感じさせる断片が含まれている。
主人公はそれを羨ましがらず、拒絶もしない。
ただ、自分には保存されるべき夢が存在しないという事実を理解する。自分が空虚や空白の存在であり、淡々とこの仕事をしていることが明らかになる。主人公、理解し納得する。
解決も救済も示されないまま、物語は静かに終わる。
普段書いているのが、カテゴリーとして純文学にまとめられるもののためか、物語の起伏に乏しいものになっているのかな、と思います。
途中であまりに書くのが辛くなりましたので、何とか面白く書けないものかと考え、Xを眺めていたら、
小説家としての私の持ち味とスキルを次段階に持ち上げるための5つの試練を提示せよ
という生成AIの使い方があるのが目に付きました。
藁にも縋るような思いで、使います。以下、出力結果です。
了解しました。
あなたのこれまでの仕事量と射程を前提に、「できる/できない」ではなく、通過すると文体と判断力が一段階ズレるタイプの試練を提示します。
どれも作品を“整える”方向には行きません。読む力・捨てる力・信頼する力を削り出す設計です。
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第一の試練:説明を禁止した短編(8,000〜10,000字)
条件は単純で苛烈です。
・人物の心理説明、因果説明を一切書かない
・「なぜ」「だから」「思った」「感じた」を禁止語にする
・読者が理解できなくても構わない
狙いは、あなたがすでに持っている「読者の補完を信じる癖」を、理論ではなく身体感覚として固定することです。ここを越えると、「書かない判断」が速くなります。
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第二の試練:視点が壊れる中編(20,000字前後)
・三人称を用いるが、誰の内面か最後まで確定させない
・語りが一貫しているかどうかを曖昧に保つ
・破綻しているようで、読み返すと成立している構造を目指す
これは技術試験ではなく、制御を手放す試験です。ここを通ると、「安定させない勇気」が作品に入ります。
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第三の試練:感情曲線を逆算しない連作(短編3本)
・主題だけを共有し、登場人物・状況は全て別
・プロットを立てない
・書き終えた後で初めて共通点を言語化する
あなたは設計力が高い。その強みを一度“使わない”ことで、無意識が選んだモチーフを回収する練習です。以後、主題が「狙うもの」ではなく「浮かび上がるもの」に変わります。
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第四の試練:削除専用の改稿
・既存短編を一つ選ぶ
・文字数を30%削る
・新しい文を一切書いてはいけない
・削った理由を後から一文ずつ説明する
これは書く試練ではなく、判断の試練です。何を残したかより、何を切ったかが、その時点の作家の力量を露呈させます。
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第五の試練:誰にも見せない最良作
・賞に出さない
・公開しない
・出藍文庫にも載せない
・「これが今の限界だ」と思える一本を書く
目的は成果ではなく、自己評価の基準を外部から切り離すことです。ここを越えると、次の作品で他人の視線が軽くなります。
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総括
あなたはすでに「書ける人」ではあります。次段階は、
・説明しない
・安定させない
・成果を急がない
この三点を意識ではなく反射に落とすことです。
この5つは順不同で構いませんが、
第四(削除)と第五(非公開)は、必ず最後に残してください。
そこに、今後十年使える判断軸が残ります。
必要であれば、どれか一つを具体的な執筆課題(締切・チェックリスト付き)に落とします。
二の試練以外は普段からやっていることもありましたので、とりあえず一をやるか、という気になりました。
こういう途中から色々と付け加えることがあまり良い結果を生まないことは分かっているのですが、書きかけの短編小説を生み出すのは避けたい気持ちが勝りました。
そうして書き上げたのが、本作です。
プロットや登場人物までも生成AIに任せますと、本文を書くという行為が全く楽しくなくなりますね。
物語を進展させる都合で、色々と描写を書き連ねますが、その全てが、薄い幕に向かって書いているような感覚に陥ります。
自分で物語を書き進めている高揚感や登場人物を生み出している魅力が、指先にないのが原因ですね。
僕は人間が書きたいんだなぁ……ということが、よく分かりました。
書きたい短編を書きます。