四月頃から、サイトに掲載している小説などを読みやすくなる環境を整えております。
・事の背景
2022年からサイトの運営を続けておりますが、一次創作や雑記やなど数が多くなってきました。更新履歴のページを除きますと、168個あります。
アナリティクスやGoogleサーチコンソールを読み解くと大体月に300人の方がサイトに訪れてくれております。
更新したばかりの新しい作品や気になった記事は読まれているのですが、過去作や他の記事が同じように読まれることはありません。
二つの課題があるのかなと考えております。
一つは、更新順に五十を超える作品が並んでおり、サイトを訪れたユーザーがどれから読めばいいのか分からない。
一つは、検索などの外部からサイトに来られたユーザーの方々は一つの記事を読んで終わりということ。
自分の求めていた記事や情報に触れて満足されているのでしたら良いことなのですが、制作者側としては他のものを読んでもらいたい気持ちはあります……。
課題解決のために、達成したいことは二つあります。
・過去作が読まれること。
・サイトの回遊率を上げること。
一方で、読みやすく、軽いテキストサイトという方向は崩さない。
以下、やったことのまとめです。
・背景色の変更
・カルーセルの導入
・季節連動のお知らせ表示(PHP+ショートコード)
・SEO プラグイン導入 → メタ情報整備投稿ごとにmeta descriptionを設定
・投稿下部に「関連作品リンク」の自動表示
・検索機能の導入+カスタマイズ
・シェアボタンの削除
・雑記の中で色々とリンクを増やした
以下にそれぞれのことについて記載しております。この時代に個人サイトを管理・運営されている方の何かしらの助けになれば幸いです。
HTMLやCSSの編集といった簡単にできることからJSやphp言語と格闘しながらやったものがあります。プログラミングの分からない部分は、chat GPTに逐一尋ねながらやりました。どうして小説を書くのにここまでしないといけないんだ……という気持ちはありますが、多くの方に作品を読んでもらうために必要なことだと割り切って、続けております。
FTPにアクセスして、親テーマから該当するファイルを探し出し、子テーマにコピペして新しいファイルとして編集ということを繰り返しております。親テーマを直接編集すると、更新があった時に編集をかけた箇所が全て消えたりしますので……。
・背景色の変更
白にしていたのですが、長い時間テキストを読んでもらうことを考えるともう少し優しい色合いの方が良いかなと思いました。
テキストをメインに扱っていて、純文学らしい色となりますと、淡クリームキンマリのあの色しかないだろうということでその色味に変更しております。
・カルーセルの導入
サイトのトップページに、カルーセルを導入しております。

サイトを軽くするプラグインとJSの相性が悪く、無茶苦茶格闘しました。ソースの確認とかそもそもJS機能してんのか? という確認を何度したことか……。
分かりやすく特集を組んで、ユーザーの方に、これからだったら読めるかも、という方向性を示しております。
沢山あっても良いのですが、沢山並べるとその分サイトの表示が遅くなってしまいますので、現状の枚数で十分かなと思っております。
・季節連動のお知らせ表示(PHP+ショートコード)
例:「GW明け → 『待ち時間』をおすすめ」
add_shortcode()で実装、WordPressの子テーマに直接記述しております。
季節感と作品が繋がる仕組みを構築しました。導入当初は、数作品だけだったのですが、これ全ての作品にできるのではないか……? と思い、やり方を検索。
結果、ACF(Advanced Custom Fields)を使用して、投稿している作品独自の情報を追加することに成功。全ての作品を、季節と時間のタグを導入しております。

季節と時間の分類をphpで定義し、ユーザーの訪れた季節と時間に応じて、ランダムの作品を表示するコードを実装しております。

季節の分類定義を明確にするのが難しい部分(例:夏という分類の範囲は盛夏から晩夏を含む)があり、後述する検索の分類より甘く定義しております。
初夏の真夜中など季節と時間によっては、作品がなく表示されないことがありますので、全てを網羅できるようにしたいですね。
・SEO プラグイン導入 → メタ情報整備投稿ごとにmeta descriptionを設定
検索結果やSNSでの見え方を整えました。
概要文を全作品分を手作業で修正。サイト内検索に引っ掛かりやすいよう、気になる作品を見つけやすいように、概要の文章を100字程度にしております。
・投稿下部に「関連作品リンク」の自動表示
雑記は更新順に並んでいるのですが、一次創作の作品も同じように更新順に並べていいのか? という疑問がありました。作品と関係性の薄い作品が本文の下部、読み終えた直後に並んでいて読者は読んでみたいと思うのだろうか? と。
変更できるのならば変更したいと思い、色々と調べました。
WordPressとphp、サーバーの関係の理解が深まるようになったのはこの時期からです。メインとフッターのファイルが違うとか投稿カスタムとかタグとかそういう構造部分の理解が深まりました。

一部の小説の下部にある、▼の部分がそれです。
post_idごとの関連作品リストをカスタムPHPで実装しております。同じ舞台とか近いしテーマとか同じ登場人物等々のリンクを置いてます。
フッターリンク形式で読者の次の一作へスムーズに誘導を試みております。
色々と読みやすい環境を整えておりましたが、一番時間を要しました。半角と全角混ざったり、コードがエラーを吐いたりして大変でした。
全ての作品へのリンクはできておりませんが、マイペースに行なっていこうと思います。CSSで整えたりしたいですね。
・検索機能の導入+カスタマイズ
サイト内検索をショートコード化としております。

季節だけ、時間だけの検索も可能ですし、双方を合わせた検索も可能です。
custom_catの特定カテゴリ(更新履歴)を検索結果から除外しております。また、検索結果の件数を表示したりしております。サイト内検索ですが、サイト内検索を指示するコード・検索周りのCSS・検索結果を表示するコードが全てファイルが違うのを知りました……。
前述したACFを活用し、タイトルや本文からの検索だけではなく、季節(十三分類)と時間(五分類)を分類をして、検索機能を強化しました。

このために全作品の分類表を作成したのですが、これはいつだ? これは物語の時間軸が梅雨とか夏とか動くけれど、どうする? と迷い、骨が折れました。ですが、この季節のこの時間帯の作品がない、少ないという可視化かできたのは大きい収穫でした。そこから作品のアイデアや取っ掛かりを得られます。
・シェアボタンの削除
今まで本文の下部に設置していたのですが、読了感を損わせてしまうのではないかと考え、削除しました。
置いておいても良かったのですが、なくてもシェアしたい方は、URLコピペしてやるだろう、という意識が働き、削除しました。SNSからサイトにアクセスしてくれた方が全体の2%という低さなのも、ボタン削除の方向に働かせてくれました。
・雑記の中で色々とリンクを増やした
特定の記事を読まれた方が、他の記事を読まれるかもしれないなぁ……と淡い期待なようなものを胸に、関連したものを文中に置いたりしています。文学フリマ関係とかchat GPT関係はそんな感じです。
・今後のこと
こうして行ったことがどれくらい効き目があるのかは現状分かりません。来月とか再来月とか、あるいはもっと先かもしれません。
数値的な目標としては、一か月あたりのユーザーが500人を目指そうと思います。この数値を目指すとなると、サイトのコンテンツの力も問われますので、今後も良い作品を書き続けていこうと思います。