ひとり出版社を立ち上げるために動いている話

来年の一月から、ひとり出版社「出藍文庫」を開業します。

ひとり出版社「出藍文庫」は、アマチュアの小説家である近藤貴弥が、自由に小説を書くためのひとり出版社です。

文庫という名前の通り、文庫本の小説をメインに出版します。

今年は開業届とか出して、色々と準備をしているところです。

出版社設立のための動機を綴ります。

僕は何年も新人賞に投稿しています。この記事を書いている途中に、昨年十二月に投稿した太宰治賞の一次選考結果のメールが届きました。一次選考で落ちてました。文學界新人賞にも投稿しましたが、連絡はありませんので、きっと落選していることでしょう。

新人賞へ向けて書いていますが、もし仮に新人賞を受賞して本を出して、ということができたところで売れなかったら、そこで終わりなのではないでしょうか。プロになるよりもずっと難しいのが、プロとして活動を続けることだと思います。

プロとして活動を続けるということは、売れるものを書き続けることを意味します。しかし果たして、僕は売れる作品を書きたいのだろうか? と疑問に懐きました。

売れる作品よりも、小説における表現を突き詰めていきたいのではないだろうか。売れるよりも、もっと大事にしたいものがあるのではないだろうか。

プロの小説家になりたいのも、小説を書き続けるためです。今現在、小説を書き続けることはできています。隔週で一万字程度の小説を書き上げるというのを続けて、今年で三年目です。

となりますと、プロの小説家になりたいという意欲は少し前より薄れていきます。商業流通させたいという気持ちがないわけではありませんが、それも難しいわけではないことが分かりました。

この国には、出版の自由がありますし、流通コード(ISBN)さえ取得できれば、出版社(者)を名乗ることはできます。しかも、この流通コードはお金払って申請すれば、誰でも取得できます。

ということは、自分で出版社を立ち上げれば、商業流通ができるわけです。

そういう次第です。

小説を書くだけでしたら、サイトで更新を続けるだけで良いのですが、出版業もするとなりますと広報が必要となります。

そこで、X(旧:Twitter)Instagramnoteのアカウントを作りました。本を出した時やサイトの更新をした時にお知らせします。

サイトの更新は今まで通り続けます。色々と書きましたが、今まで通りの執筆活動に、出版業が加わるだけです。

出版社と書いてますので、大々的に動く気でいるんだなぁ、と思われるかもしれませんが、規模感は全然同人活動の規模を出ません。文学フリマ等の同人誌即売会で買える本が、Amazonなどでも流通する、といった感じです。

今まで通り、サイトに事前に全文を無料で掲載します。紙媒体で欲しい方だけを対象にした出版業です。部数も最初は全然多くありません。

アマチュアの小説家が一人で出版社を立ち上げ、動きを記することで、他の小説家の方々やひとり出版社に興味がある方の助けになれれば幸いです。

これからも、よろしくお願い申し上げます。

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